地域のブランディングとイベントによる情報発信
はじめに
日本は人口減少の時代を迎えています。統計によれば2050年には日本の人口は1億人を割れると推計されています。
日本の人口減は地域にとって大きな問題となる事が予想されます。定住人口を増やす事は大変難しい状況の中では、交流人口を増やすことを考え、地域が自立した活力ある明るい豊かな社会を築き上げる事が大切だと考えます。全国の中で交流人口を増やすことに成功している地域を見ると、全てがブランドイメージを確立している事が分かります。
それでは、あなたの地域では、明確なブランドを確立されているでしょうか・・・
又、地域の魅力を世界に向けて情報発信しているでしょうか・・・
地域には、皆さんが考えている以上に魅力的な文化遺産や名所旧跡、昔から受け継がれてきた郷土料理が沢山あります。
今こそ地域のブランドイメージを確立し、情報発信する時です。先ずは、地域のブランディングを地域市民全員で行ない、全世界に情報発信を行いましょう。
No,1 地域ブランドを確立しましょう |
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あなたの街の本当の魅力は何ですか?
自慢できることを活かしてますか?
誰かに自分の街のことをお話をするときに、何をお話されますか?まずは、自分が生活している街を知り直しましょう。
■特産品があるのに知られていない
■お祭りをもっと知ってもらい来てほしい。
■観光文化施設が多いのに活かされていない。
■良い景勝地なのに認知されていない。
■インフラ整備が整ったが活かされていない。
■美味しい物があるのに売れない。
人が自然と集まる地域には魅力があり、そこにブランド価値が生まれます。長崎や札幌などブランドイメージが確立している地域を参考にする事も大切です。
何がブランドになるか分からない時代・・・・・・・・・
「ブランド」とは、他からは得られない満足
「ブランド(brand)」とは、元々の由来は焼印や商標という 意味の言葉です。
そのブランド名をひと目見れば、その商品の種類、内容、品質などが分かると言う識別性を表しています。
優れたブランド商品は、非常に優れた識別性を持っており、単に見分けがつくというレベルを超え、その商品は常に他からは得られない満足を与えてくれると言う、信頼性と安心感を顧客に提供します。
「地域ブランド」の定義とは
政府は「地域ブランドの定義として、地域固有の特産物や観光地など、実態を持つものだけではなく、消費者が認識する地域イメージの総体であり、各々の地域のイメージ(景観・歴史・文化・自然・風土・素材等)と関連されながら、産品・商品・サービス等の開発や高付加価値化に地域全体で取り組む事により、差別化された価値を生み出し、消費者にその価値が広く認知され求められることで形成されるものとなります。
何がブランドになるか分からない時代
だからこそ・・・
差別化された価値を生み出しましょう
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No,2 地域のビジョンなくして地域ブランドの創成はない |
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地域ブランド確立のため、柱となるべきものが必要です。
外してはならないキーワードもありますので今一度、自分が 生活している街を知り直して見ましょう。
1.ビジョン(コンセプト)の策定を明確化する
5W1Hでお客様に何を提供できるかを第一に策定
□何を
□いつまでに
□誰が
□どうやって
□誰に対して
□どうなりたいか
顧客目線でブレない原点
2.何を・・・モノ・サービス 魅力的なストーリー
何をかが一番大切であり、何をかを決定したらブレない活動が 不可欠です。
地域プランドを決定するのは、あくまで主役は地域市民だという事を忘れないでください。
例えば・・・
・自然(海・山・川) →富士山
・文化的遺産(神社・仏閣・城)→姫路城
・伝統芸(お祭・踊り) →ねぶた祭
・伝統工芸品(伝統的工芸品) →輪島塗
・産業(農業・林業・水産業)→大間のマグロ
・食文化(ご当地グルメ)→長崎チャンポン
・物産(野菜・牛肉・水産物)→松坂牛
・よそ者文化(よさこい)→札幌よさこい
・若者文化(マンガ・映画)→木更津キャッツアイ
・バカ者文化(なにか一つにバカになる)→野毛大道芸フェス
3.地域プランドを決定するのは、あくまで主役は地域であり市民です。
ただし・・・
地域ブランドの価値を裏付ける人
その価値を求める顧客を見出す人
ブランド化への戦略を支援する人
参謀者が重要なポイントとなります。
□地域デザイナー
□マーケター
□リサーチャー
□イベントプランナー
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No,3 現状の把握 |
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現在の取り組みや活動の棚卸しをしてみましょう。現状を把握することで新たな取り組みや課題があるかもしれません。
ブランドイメージについて
○地域の名前と言えば・・・ その地域が全国からイメージできるか・・・?
○海・山はありますか・・・?
○主な産業や産品はなんですか・・・?
○地域の美味しいグルメは・・・?
○地域で有名なお土産はなんですか・・・?
○全国の人が知っている名所・旧跡は・・・?
○観光地・産業地・学園都市・農業・林業・水産業・・・
産業分布図から・・・?
○地域で一番大きなイベントは・・・ 何人の来場者が来ますか・・・?
意外と地域の事を認識してないかも知れません
地域の情報発信について
○市のホームページでは、どんな情報を発信していますか・・・?
○商工会議所などの団体は、どんな情報を発信してますか・・・?
○NPO法人など市民団体の情報発信の内容は・・・?
○市民の皆さんは、SNS等でどんな情報を発信していますか・・・?
意外と地域の情報を発信してないかも知れません
地域イベントについて
代表的なイベントは何ですか・・・?
そのイベントの来場者の数は・・・?
イベントの内容は、その地域らしいものですか・・・?
そのイベントは、市民向け・・・市外向けですか・・・?
そのイベントは、マンネリ化してませんか・・・?
意外と情報発信ではなく、自己満足かもしれません
ブランドイメージをどの様に情報発信するかです
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No,4 ブランドイメージが決まったら |
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ブランドイメージが決まったら・・・
イベントによる情報発信
地域のブランドが決定したら、そのブランドの浸透、定着を図るために、内外への情報発信が重要な手立てであり、イベントは有効な情報発信の手段となります。
イベントの有効性
①イベント自体をブランド化して成功している事例が多い
ねぶた祭・札幌よさこい・野毛大道芸フェスなど何万人規模のイベントが毎年の恒例となり、経済波及効果も大きくなっている
②地域外から多くの来場者が見込める
交流人口の拡大が見込めて地域ブランド以外への波及効果が大きい
③地域市民への意識向上やイベントへの参加意欲の向上
市民の皆さんに地域ブランドの認知の場とする事ができる
④実際に来場してもらい「美味しい・楽しい・きれい」を
実感する
昨今のイベントは、体感型・ライブ感を求めた来場者が多く
なっている事から
⑤実際に直接ビジネスチャンスの場とする事が出来る
イベント会場で多くのビジネスチャンスが生じて、多くの地域ブランドに関わる業者がチャンスに恵まれる
⑥顧客の生の声を聞く機会となる
顧客の声により、地域ブランドの更なる活性化が可能となる
⑦全国の地域イベントや展示会などへの出展も可能
旅フェアやB級グルメなどのイベントに出展するなど情報発信の機会が増える
イベントは、地域の情報発信の大きなツールとして活用できます。
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No,5 今実施しているイベントを見直ししてみる事から始めよう |
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今実施しているイベントがあるようでしたら見直しをして見ましょう。陳腐化していたり自己満足の部分があるかもしれません。
○地域のブランドイメージに合っているのか・・
○イベントの名称はブランドに適切か・・
○ネーミングも含めたブランド化がされているか・・
○開催時期は適切か・・
○他の地域との差別化が図れているか・・
○参加者や出店者にとってビジネスチャンスになっているか・・
○来場者にとって統一されたブランドイメージを感じる事ができるか・・
もう一度、目的を明確にし、
ブランドを売る全国で一番のイベントとする
□既存イベントをブランドイメージに合ったイベントにリノベーションする
□ブランドをアピールできるイベントを新規に開催する
□ブランドが定着するまで定例的に開催する
□大きな希望と目標を持って、決して自己満足で終わらないようにする
□地域の業者が儲かる仕組みを組み込む
□地域のみなさん全員が理解し、みんなで楽しめる仕組み作りを行う
□おもてなしの心、ホスピタリティーを大切にし、育む
□ナンバーワンのイベントになるまで進化させる
□イベントは生き物、マンネリ化させずに1人でも多くの人に来場してもらう!
ブランドも決まり、イベントの目的も決まり
さあ~楽しみながらイベントに参加しましょう
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No,5を持ちまして地域ブランディングとイベントによる情報発信は終了となります。少しでもお役に
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